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プロフィール
HN:
Dropout Devil(でびお)
自己紹介:
いかつい顔面を持つ31歳悪魔系会社員。
間違っても「小悪魔系」などではございません。

脱サラしてバーテンダーになるのが夢。
Bar開業までの日々をつづっていましたが、我慢できずBAR ARK ROYALの店長として1日営業をしたりしてます。
2012年7月に第一子を出産。子育て後に復帰します。
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Dropout devil's open business Diary
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本気で会社を辞めるつもりで開業計画書を書き、母の説得を試みたのは2008年10月のことでした。
予想外に理解を得られ、「子供欲しいなら先に子供を産め」「運転資金が足りない。あと1000万あるといい」というアドバイスをもらって驚いたあの日から、もうすぐ3年が経とうとしています。

結婚もしていつでも子育てする気満々ではありますが、日々はそう変わらず過ぎて行くばかり。
仕事も社会人11年目ともなるとそこそこうまくできてしまうもので、刺激が足りないなんて思ってしまう日々。
結婚準備で使ってしまった開業用の貯金も元の額を上回り、着々と貯めることができています。
そして、それが今の私の唯一の開業準備でありました。

そこにtwitterで知り合った方があるメッセージをくれました。
「1日店長ができる場所があるみたいだよ」と。

刺激が足りないと思うのは、とても心が落ち着いているからだと思います。ポジティブにとらえれば余裕のあらわれなのでしょう。
余裕があるからこそ、ほんとは何かをはじめたくて仕方なかった。
だからすぐにその情報に飛びつきました。1日だけの開業はリスクも少なく練習ができる、そうやって本番前に経験値を上げることができるなんて、なんて素敵なんだろう!と。
翌日にはメールをして、翌週にはそちらの店長さんとお会いする段取りを組んだのでした。

お会いした店長さんは同年代の飲食百戦錬磨な男子でした。
物腰柔らかくて賢くて気のきくあたり、まさに百戦錬磨。同年代なのであえてこう言いますが、「とてもいい奴」だったのです。
開業計画書をベースに作った一日店長用のレジュメを見せたらほんとに懇切丁寧にコメントしてくれて、それで好奇心に任せていろいろ聞いていたら途中から開業セミナー(しかもマンツーマン)みたいになってしまって「これが無料とかイクナイ!」と思ってしまったレベル。
ちなみに、「いい人」じゃなくて「いい奴」です。ニュアンスの違いを感じとっていただけると。

ほんとに、彼に出会えただけでも本当に収穫だなーと思います。話してて楽しい上に飲食経験値が確実に上がると実感できたのです。
おかげでやる気がみなぎった状態で意気揚々と帰宅。
 
そんなわけで、1日店長やります。
場所はここです。Room635
都営三田線の武蔵小山駅、徒歩2分、カウンター6席の小さなお店。
バー以外にもいろんな用途で使えるそうです。カフェ、洋服の展示会、プライベートなパーティ(誕生会とか結婚祝い会とか合コン)などなど、開業用じゃなくても使えるようですので興味のある方は是非。ちなみに、お借りする場合彼に会うのが必須条件です。そりゃそーだわな。
私はレジュメなど書いていきましたが、なくてもいいと思います。むしろ私はやりすぎだったのではないかと・・・あわわ。

金額は直接お会いしてて聞いていただければと思いますが、個人的にはとても安いと思いました。
個人的なパーティで使うとしても貸切出来るしいいんじゃないかな。プロジェクターとかもあるので上映会とかもできます。自由度高いです。

あ、twitterもはじめたようです。興味ある方はフォローどうぞー。@Room635COM

mini_DSC_0475.jpg

これが店内。シンプルかつシックでいい感じ。自分なりに飾れば色が出せそうです。

mini_DSC_0452.jpg

お酒のラインナップ。まずはこれでいきます。
スコッチ多めだったのと、ヒーリングチェリーがあったのが嬉しかったなー。

【これからやること】
・店の名前を決める(ぎゃーーー大仕事!!)
・店と自分の名刺を作る(友人のデザイナーな姉に相談)
・フードメニューを決める(甘いものは件の先生に相談だ!)
・ドリンクメニューを覚える(お酒決まってるので決めるというより覚える感じ)
・表札作る(自作するよ!)
・BGM選ぶ
・店に置く小物を決める(あまり大きくなくてシンボルになるものを)
・営業日決めて予約する

ちなみに、初回営業日は心の中では決まってます。
店名決めて予約をしたら公開しますのでしばしお待ちください。
準備についてはここで進捗をお伝えしたいと思います。見守っていただけると嬉しいです。

そして、もしよろしかったらご来店ください。
初回はじたばたすること間違いなしですが、もれなく私の悪魔顔を見ることができるという特典はついております!!(笑)

それからもうひとつ。この場を借りてお礼を。
私に縁をくれた人たち、ありがとう。情報もらったり、はげましてもらったり、とても嬉しかった。
夢が夢でなくなる一歩を、ようやく踏み出せることに感謝!

ということで、待て、次号!


 
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さて、Xperia acroレビュー続き・・・というか、必須アプリと私が入れているアプリをご紹介。
私がアプリを選ぶときの基準は以下の3つ。
1.容量が小さい、もしくはSDカードに移動できるアプリ
2.バッテリーを食わないアプリ(常駐しない、もしくはOFF設定が可能なもの)
3.使いやすいアプリ

今出てるAndroidスマートフォンの容量はGalaxy SⅡを除いて似たようなものなので、acro以外でもAndroidのスマートフォン買う人は参考にしていただけると思います。3番は個人の主観ですが。
 
【買ったらとりあえず入れるアプリ】
・QRコードアプリ
本やWebページからアプリを落とすときに必須。QRコードスキャナーが一般的。SDカードに移せます。

・タスクキラーアプリ
Androidは裏でアプリを複数動かしてますので、動作を軽くするのに必須。
私が使っているのはAdvanced Task Killer。純粋にアプリを落とす機能のみですが、シンプルでわかりやすい。
あと、Adao Task Managerも併用して管理に使っております。こちらはアプリの容量とか一覧で見れるので便利。
 
・ファイルマネージャ
ファイルの中身管理に使います。
Androidはアプリを自動インストールしますし、作成したファイルの格納先は聞かれないことが多くてどのファイルがどこに格納されているかわからないので。
私はアストロファイルマネージャを使ってます。
 
・アプリをSDカードに移動するアプリ
acroさんは容量が大きくないので、アプリがSDに移動しやすいことが重要なのです。
こちらはMovetoSD 一択かな。
どのアプリがSDカードに移せるか一発でわかる上、動作も簡単。このアプリ自体もSDに移せる。おすすめです。

【お好みで選ぶアプリ】
 ・文字入力アプリ
日本語入力はフリックをおすすめします。早いです。慣れるまでイライラすると思いますが、大丈夫、すぐ慣れます。特に男子は指が大きいのでフリックの方がやりやすいと思います。
acroにはPOBoxというアプリが入っていまして、こちらでフリック入力可能です。 
私は日本語フリック・英語はキーボード入力したいのでOpenWnnを使ってました。無料だしSDに移せるので。
しかし変換が少し心もとないので、今ATOKの無料体験版(15日限定)を試しているところ。変換賢いし英語のキーボード入力もできるしなかなかよいです。
なので1500円出して有料版移行しようかなーと思っていたのですが、ATOKは容量大きい上にSD移動ができないのです。acro持ちは容量が重要なので悩みます。
あと、常駐しているのでバッテリー食いなのです。これは容量大きい端末でも同じだと思われます。
OpenWnnはSD移動できるしバッテリーもあまり食わない。この辺はATOKより優秀。
ということで、悩み中ですが・・・たぶんOpen Wnnに戻す気がしますね。うん。
※Simejiという無料アプリも有名ですが、arcで再起動多発したという口コミがあったので上記2つにしてます。acroで入れたら動かなかったという声も多数。今は改善されているという口コミもありますが未確認。
 
・ブラウザ
Opera MobileDolphin Browserがいいようです。どっちもSDに移動できます。
私はDolphinさんを愛用中。軽くてタブの扱いも簡単だし、いいですよー。
あとはAngel Browserもいいみたいなので、今度試してみようと思っております。
 
・ホームアプリ
個人的にはacro(というかSony Ericsson)のホームアプリは好きじゃないので、Lancher Proを入れてます。
軽いし早いしカスタマイズもいろいろできます。本気でカスタマイズする人にはもっといろいろアプリあるみたいですが、私はこれで十分。
ホーム画面の数を7つまで増やすことが可能で、スクリーンをループする設定もできます。アイコンを変えることも可能。専用のアイコンもオサレ。

・画像ビューア
画像や動画をまとめて表示してくれるアプリ。居場所も教えてくれるのでどこに格納されてるかわかります。
私はQuick picを愛用。 
初期arkでは不具合報告があったようですが、今のところ問題ありません。もうすぐ1ヶ月だし多分平気なんだろうと。
acroには標準で「ギャラリー」が入ってます。ぬるっと表示される感が素敵なんですが、表示が遅い。速さはQuick picが圧勝。ゆえに愛用。
 
・Gmailアプリ 
K-9 Mail。GmailをPushでお知らせしてくれるので便利。
これあったらi-modeメールいらないかも。SPモードメールアプリは容量がすごく重いし、メールをSD保存してくれないので。
2台使いの人はガラケーのi-modeアドレスだけ使って、スマートフォンはgmailにするのがいいと思う。
 
・Twitter
ほんとたくさんあるのですが、おすすめはtweetdeckついっぷる。私はついっぷるの見た目が好き(背景が白・文字をできるだけ小さくしたい)なのでこちらを採用。SDカードにも移動できます。
tweetdeckは読み込み超早いのでフォローしてる人の多いヘビーユーザーにいいと思う。
あとはtwiccaも有名です。SDカード移動できます。いろんなプラグインで機能拡充もできるし、カラーラベルで色付けもできるんだって。
 
・facebook
公式アプリ一択。Twitterみたいにいろんなクライアントが出てくればいいのになーと思う今日この頃。

・アプリを1動作でアンインストールできるアプリ
何かしたいとき、同じ目的のアプリを数種類入れて試してみてその中でベストを選んですぐアンインストールする運用を取っている私。アンインストールやりやすいと楽なのです。整理にも便利。
Quick Uninstallerを使ってます。
 
・天気
お天気ウィジットはCliphWeatherがおすすめ。スクリーンに設置できますし、何日分の天気にするか選べます。
雨降ってるかどうか確認しやすいのは雨っすアメッシュ情報とGoogleマップ重ねてくれる。もともとアメッシュが東京限定なので東京の天気以外は見れないけど。
あとはYahoo天気情報を表示してくれるピンポイント天気も入れてます。旅行の時とか便利。 しかしこのアプリ、評価のところに「天気予報が当たらないから★3つ!」とか書いてる人がいて吹き出しました。Yahoo天気から拾ってるって書いてあるだろうが!!と。
こーゆーのダメですよ。評価するときはよく読んでくださいね、作ってる人に失礼ですよ。無料で使わせていただいているなら尚更です。
話それますが、アプリ評価の欄のひどさに泣けるときがあります。「私の端末に対応してないから★1つ」とか見るともうね、バカなのかしらと。使ってないのに評価するな、という。開発者の人たちほんとごめん。代わりに謝ります。

・グループチャット
これね、便利なんですよ。慣れるとメール打つのがめんどくさくなるくらい快適です。複数でも1対1でもやりとりできるし。
私はBelugaを愛用。facebookやってる人と会話ができます。
あとはカカオトークも入れてます。こっちは電話番号を知ってる相手ならコンタクトが取れます。自分の電話帳情報とカカオトークの登録情報を検索して相手を探してきます。
日本はfacebookユーザが少なかった結果カカオトークの方が普及してたみたい。でもBelugaの方が更新がタイムリーです。これからBeluga使いが増えるといいなーと考えている私。よく連絡取る相手にはBeluga導入をすすめてます。
いずれも常駐するのでバッテリー管理は注意が必要です。BelugaはSDカードに移せます。
 
【その他、私が入れてるアプリ】
・バッテリー管理: Battery Mix(どのアプリが電池使ってるかわかる、グラフ有)
・メモリ管理: メモリブースター(どのアプリがメモリ使ってるかわかる、タスクの最適化もできる)
・多機能スイッチャー: Widgetsoid(GPSのON/OFFとかバッテリー残量とかいろいろ表示できる)

・写真お絵かきアプリ: PicsIn(モノクロ写真とか撮れるカメラも。SD移動可能)
・写真色補正用アプリ: PicsIn Magic、UniquePic(SD移動可能)
・写真合成アプリ: PhotoFunia(自分の持ってる写真を合成してポスターとかアイコラとかできる)
・写真SNS: picplz(写真加工してSNS連携できる。誰かが撮った綺麗な写真見るのも楽しい)

・おこづかい管理アプリ: マネーカルク(おこづかい程度の簡単機能。家計簿したい人は別のがいいよ)
・体重管理アプリ: ダイエットカレンダー(SD移動可能)
・基礎体温管理アプリ: WomanLog(SD移動可能)

・2ちゃんねるブラウザ: 2chMate(SD移動可能)
・ウィルス対策: ドコモあんしんスキャン(なんでもいいけど入れといた方がいいよ絶対!)
・スケジュール管理: ジョルテ(Googleカレンダーと連携できる。SD移動可能)

他にもEvernote、Foursquare、為替レート、乗換案内、画面メモ、Voice Recorder、Bump、Shazam、COOKPAD、ぐるなび、災害用に懐中電灯アプリなんかも入れてます。ガラケーと2台持ちなのでなまず速報(緊急地震速報を通知してくれるアプリ、ガラケーのエリアメールにあたる)は入れてませんが、1台持ちの人は入れとくといいと思います。

わたくしゲームやらない(というかできない)人なので、ゲーム系がなにもなくてすいません。
もし入れるとしたらアングリーバードかなーと思っている程度。かわいいしゲームとしてもハマるらしいよ。
 
そんなわけでざっとまとめてみました。
アプリってほんといろいろあるので他におすすめあったら是非教えていただきたいです。



 
Xperia acro買ってから早1ヶ月が経とうとしております。
もう、すこぶる順調。
初期は再起動が多発する端末もあったようですが、私はそれに当たらなかったみたいです。運がよかった。
しかし、再起動もソフトウェアアップデートで解決されているようです。
ソフトウェアアップデート考えた人ってほんと天才だよね。
 
さて、そんなわけで、少し間が空いてしまいましたがXperia acroのレビューをしたいと思います。
 
mini_IMG_1812.jpg
 
ストラップはハロウィンおばけとKitaca。KitacaかわいいよKitaca。
 
【付属品】
microUSBケーブルと充電アダプタ、イヤホン。microSDHCカード32GB。
32GBも!すごい!!というところですが、この間も書いたとおりacroは内部容量が少ないのでこちらでカバーする感じです。
 
また、今までの携帯電話(以下ガラケー)と違い、標準セットに取扱説明書は入ってません。
その代わりacroのアプリ一覧に「e取説」ってのが入ってます。
私はガラケー時代から取説は必要なときにドコモHPから見る派なので、付属してなくても問題ありませんでした。むしろいいね!エコ!と思いました。
 
【メニューボタン】
戻るボタン、ホームボタン、メニューボタンが一番下についてまして、物理キーなので押しやすいし、間違って押すこともない。いいです。
しかしながら、戻るボタンがギシギシするという報告が多数あります。私のもちょっとなってます。
でもあんまり気にならないんだよなー。私が鈍いだけか?
少なくともわざわざ交換してほしいとか思うレベルじゃないです。セットアップもう一回やるのめんどくさいし。
 
【動作感】
速いです。初スマートフォンな私にはなんの問題もない速度。
通信してないときもいい感じでヌルヌル動いてます。
Galaxy SⅡはシャキーンと動くんですが、acroはヌルヌル動くという違いがあるみたい。
ちなみに、通信速度は当然あちらが速いです。そりゃーDual Coreにはかないませんて!w
 
【カメラ】
さすがソニエリ、綺麗ですよー。
顔認識、手ブレ補正、セルフタイマー、タッチ撮影、オートフォーカス、笑顔検出など基本のデジカメについてる機能は全て搭載。
下の2枚がacroで撮影した写真です。このクオリティがあればデジカメいらないなーってことで、デジカメ持ち歩かなくなっちゃいました。(※ブログに乗せるために小さいサイズにしてあります)

mini_DSC_0047.jpg  mini_DSC_0396.jpg
 
【電池のもち】
わたくしヘビーユーザーですゆえ、1日1回の充電が必須みたいです。ガラケーでさえ1日1回の充電必須でしたので当然ともいえる。
バッテリーもたせるための設定の基本として、「GPSオフ」「Wi-Fiオフ」「Bluetoothオフ」「WCDMAのみ」はやっとくといいかなーと思います。
 
・GPS
地図アプリなどで使います。オフにしてても必要なアプリ立ち上げたら有効にするか聞かれます。使い終わったらオフにすればよいです。
やり方:右下メニューボタン押す→「現在地情報とセキュリティ」→「GPS機能を使用」のチェックを外す
 
・Wi-FiとBluetooth
Wi-FiはWi-FiスポットとかWi-Fiルータなどを使った通信。これONにしてるといつもWi-Fiの電波を探しに行くのです。
ドコモやauのSIMカード入れてる人は通常3G(普通の携帯電話の電波)を使うと思いますので、基本はOFFにしててよいです。Wi-Fi使いに変更するときに考えましょう。
Bluetoothは専用のイヤホンとかマイクとか使う人以外は不要です。使う人も使うときだけONすればよし。
やり方:右下メニューボタン押す→「無線とネットワーク」→「Wi-Fi」もしくは「Bluetooth」のチェックを外す
 
・WCDMA
これは3Gの通信方式の規格のことでして、日本国内にはWCDMAしか存在しません。よって日本にいる間はGSMはOFFでOK。海外に行ったときにONにしてね。
やり方:右下メニューボタン押す→「無線とネットワーク」→「モバイルネットワーク」→「ネットワークモード」→「WCDMAのみ」
 
なお、私はGPS・Wi-Fi・Bluetoothのいずれも手動で簡単にON/OFFできるウィジットを入れてます。
あと、当然ながらバックグランドで動くウィジットやアプリ多く入れてると減りが早いです。
立ち上げたときに更新すればいいようなものは自動更新オフにしとくといいです。
その他、細かいことはマモノさんのページ見て設定してみてください。参考になります。
 
【その他】
標準アプリはどれも他のアプリに変えちゃってる私ですが、ナビアプリだけは別。すごい優秀。
ナビついてない車やナビの地図データが古い場合なんか最適。
フォルダで固定するなり助手席の彼女に渡すなりすれば十分ナビになります。
タクシー乗るときとかもいいんじゃないかな。
 
また長くなってしまったので、アプリのお話は次回に。


 
私がスマートフォンを買おうと思い立ったのは5月の中旬、iPad2が欲しくて電気屋めぐりをしているときでした。
自分のノートPCを母に譲る約束をしていて、5月末に行く北海道での法事に持っていく新しいノートPCを確保しよう、それならiPad2いいんじゃないか?と思い至っていたのです。
友人がiPad2を快適に使いこなしているのもあいまって。

しかし、予約してませんでしたので当然ながらどこに行っても入荷待ち。
いつ入るかわかんないよー、予約は受け付けてないよー、来たときにあったら売るよーとアップルストアの人に言われ、アップルストアって予約販売しないのか!ということに驚いたり。
すげえ商売だよなぁお殿様を感じるぜ。ネットのApple storeがあるからだろうけど。
で、5月末に間に合わなかったら急ぐ必要ないよなーと考え、色も白か黒かで悩み、悩みすぎて電車を乗り過ごしたりしてました。

ちょうどその日、ドコモが夏モデルのスマートフォンを発表してたのです。
電車乗り過ごしながらそれを思い出して
「あれ・・・?私がやりたいことって全部スマホでいけるんじゃないか・・・?」と気付いたのです。
やりたいこととは、twitter, facebook, その他各種ブラウジングとテキスト書くくらい。
大丈夫じゃーん、と思い、その夜2ちゃんのacroスレで「もう予約した!」と量販店に行った人のレスを見て、「わわわわたしもほしい!!予約しなくちゃ!!」と、まんまと翌日予約に行ったのでした。

色は白にするか青にするかで悩み、「どっちが予約多いですか?」と聞いたら「予約始まったばかりなんでわからないですね~」とオタクを見る目で言われ。
さいわい「どっちも予約して片方キャンセルしてもいいですよ」と言ってくれたので、とりあえずどっちもおさえました。
 
それから2ヶ月。
2ちゃんのぞいたり詳しそうな人にいろいろ聞いたり、いろいろ聞き過ぎて本気でGalaxy SⅡにしようかと心傾いたりしながら待ち焦がれ、ついに7月9日(発売日)にいとしのXperia acroをゲットしたのでした。
ところで今思い出しましたが7月9日は友人の誕生日でした。しまった、あいつのことなどすっっっっかり忘れていた。
 
mini_IMG_1808.jpg じゃじゃーん。

結局色は青に。
飽きるかも、着せかえしづらいかもとほんとぎりぎりまで迷っていたのですが、最終的にこの色が大好きだという自分の気持ちに素直になりました(頬を赤らめながら)。

そんなわけでXperia acroのレビューをしたいと思いますが、その前にGalaxy SⅡとの比較をまとめておきます。
これを見ればなぜ私が迷ったかご理解いただけるに違いない。

【Galaxy SⅡ】
・Dual coreという高性能なCPU内蔵。おかげで動作がものすごい早い。
・内蔵容量1.87GBくらい。いろんなアプリ入れまくり&写真動画保存しまくりが可能。
・画面約4.3インチ、厚さ8.9mm、約120g。ちょい横幅が広くてごっつい感じ。
・テザリング対応。wifiルータにして使える。
 
【Xperia acro】
・見た目かっこいい。色も白・黒・青とバリエーションがある(auさんは青の代わりに赤)。
・内蔵容量が小さい。380MBくらい。32GBのmicroSDがついてくるけど、SDに移動できないアプリもあるので注意が必要。容量を気にしながら使わないといけないかも。
・画面約4.2インチ、厚さ11.8mm、約135g。ガラケー機能が入ってる分重くて厚みがあるけど、意外と気にならないサイズ。
・テザリング非対応。代わりにおサイフケータイ、赤外線機能あり(ワンセグも使えるけどこれはGalaxy SⅡも使える)

こうして並べてみると、スペックは完全にGalaxyが圧勝なのです。早いし容量も大きい。
私はガラケーと2台持ちなので、正直ガラケー機能(オサイフとか)は必須条件ではなく、心から迷いました。
しかも当初acroを買うと言っていた友人たちが2人もGalaxyに流れたりしたため、余計心乱されておりました。
まぁ、彼女たちと一緒に「Galaxy SⅡは仕事のできるフツメン、Xperia acroは仕事普通なイケメン」という擬人化をして、どっちと付き合おうかと妄想するのはすげー楽しかったですけども。

決め手は、結局のところ見た目です。イケメンと付き合う方を取ったのです。
あと、実際にドコモショップで触ってacroも速いじゃん、十分じゃん、と感じたので。
なんせ私にとっては初スマートフォン。ガラケーに比べたら速いに決まってますからね。前に使ってた機種の速度がどうとか気にする必要がなかったわけです。

しかしGalaxy SⅡの速さに感動したりもしましたので、一度Galaさん使った人はたぶんacro(というか他のAndroid端末全般)に戻れないとは思います。
同じ理由で、iPhoneから乗り換える人はGalaxy SⅡの方がいいかもしれません。
速さとか容量とかはやっぱりGalaさんにはかなわないと思うので。なんせ彼はすごく仕事できる人なんで!(あくまで擬人化)
ちなみに擬人化で言うと、iPhoneはアメリカ人です。黒船です。NYでバリバリ働いているイメージでございます。どうでもいいですねすいません。

さて、では、まずは買ってすぐ必要となるであろうフィルム&ケースについてまとめておきます。

【液晶保護フィルム】
ASDECPRO GUARDがおすすめのようです。
どっちもはりやすくて画面がきれいと言う評判。
私は後者にしました。フィルム2枚入ってるのと、付属のクロスが優秀と聞いて。
 
使ってみた感じですが、確かにとてもはりやすくてクロスも超優秀です。
動作を妨げることもなく、レビューに記載のあった「ひっかかり」についても私は全然気になりませんでした。
レビューの一部に「さらさらした指じゃないと引っかかる」という記載がありましたが、私、汗っかきですけど大丈夫みたいよ?
指紋はつくけど、そりゃー付くでしょうにんげんだもの。って感じ。
そもそも汗っかきなんで(以下略)。
その辺、私はこだわりが薄いかつ気にしない性格なのであまり参考にはならないかもしれませんが。
 
【ケース】
私はカバーなし、裸で持つ派です。
なぜかというと、あの色が気に入っているし、裏蓋が840円で買えるからです。
裏が傷ついたらそれを変えればよいし、表面はカバーでは保護されないし、という理由で。
 
でも落としたとき衝撃吸収効果があるのは事実なので、落とすの心配な人はもちろん買ったらよいと思います。
私はラバー素材のカバーが好きじゃないのでハードケースしか調べていませんが、材質はポリカードネイトがおすすめとのこと(強いから)。
私の隣に座ってる同僚も同じ機種を購入したのですが、普通のプラスチック素材のケースはすげー傷がつくらしく、買って早々ケースが傷だらけでかっこ悪くなってました。ドンマイ。
 
もともとがイケメンさんなので飾らずに使っている私ですが、おしゃれしたい人は好きなの選ぶといいと思います。
このキャンペーンのユニオンジャック柄のケースとか、かわいいので私も欲しい。
 
形はauと同じなので共通で使えるのものが多く、選択肢がたくさんあるのがいいところだと思います。
裏蓋が840円で買えるので、他の色の裏蓋買って着せかえることもできます。寸法同じなのでauの赤の裏蓋もつけることができます。
ここが私が色を迷った理由でしてね。白とか黒とかにしとけば、裏蓋で遊べて楽しいじゃないかなんて考えてました。色でお悩みの方は参考にしてください。
 
とりあえず、買う前に用意しておきたい保護フィルム&カバーについては以上。
本体のレビューとおすすめアプリについては次回に続きます。


 
もみくちゃの電車を乗り越えてようやく出社したら、ずっと働いてた上司たちがぐったりしていた。ヒゲそってなくて野人みたいになってる人もいた。
数人には交代だといって帰っていただく。
今までの時系列でびっしり埋まったホワイトボード3枚。写真におさめて記録する。
ボスが主要管理職を集めて朝のミーティングをはじめる。写真におさめて記録する。
寝袋片付けたり、全社員の計画停電ブロックを把握したり。ほとんどが震災対応だったけど私のは補助業務で、実際にインフラ装置や電力を守ってるチームは休む間もないようだった。
 
その日はそんな感じだったけど、翌日、15日火曜日には私は普通の仕事をしていた。
震災チーム以外の社員も普通の仕事に戻っていた。
あえて普通の仕事を普通にして、早く元に戻そうとしてたのだと思う。そうしないといけない、経済がまわらない、と焦っていた。いつもはやらないめんどくさい仕事も率先して片付けた。いてもたってもいられなかったから。きっと他の社員もそうだったと思う。
 
実は、15日は部の若手による大規模飲み会を予定していた。
個人的には開催したかった。ちょうど自粛の波が押し寄せてきていて、いつか外食をやりたい身としては飲食店を応援しなくちゃという気持ちが強かったから。
でも、計画停電ははじまったばかりで鉄道への電力優先供給はされておらず、帰りの電車がちゃんと動くかわからなかった。
社員が帰れるかわからないから開催できなくて、お店にキャンセルの電話をした。向こうもわかってくれていて、だからもっと申し訳なくて、次に飲むときは絶対にこのお店でやるんだと心に決めた。
せめてひとりでも外食しようとその週のランチはいろんなお店に行ったけど、いつもは行列で入れないお店が簡単に入れて切なくなった。
友人たちと「今なら予約取れない店に入りやすいし、街も空いてるし外食しよう!」とたくさん外食した。「自粛」と戦ってる気持ちだった。

30da2b40.JPG

 

4月の人事異動も凍結になった。異動だー、地元に帰れる!とはしゃいでいた社員は異動ができなくなったけど、正直それどころじゃなくて誰も文句は言わなかった。
自粛や原発や風評被害や脱原発、節電やボランティアや募金や「がんばろう日本」。地方選挙。石原都知事。
聞こえてくるたくさんの声に、今まで考えたこともなかったことに思いを巡らせたり、勇気をもらったり、理不尽な人に少し怒ったりした。
一時韓国に避難した英会話教師と、彼の帰国後原発について語ったりもした。
大好きなアーティストのライブで、彼女が新潟地震のとき作った歌を聞いて涙した。
原発で作業している人のつぶやきも、日々読んでいる。ただただ、感謝。
 
そうやって、ゆっくりゆっくり、現実に戻っていった。
でも。
今でも全然終わってなんかいないことはわかっている。
私のタイムラインには現地からの声が流れてくる。
ボーナスなんてないよー。バーゲンって何それおいしいの?大家さんがもう補修できないからアパートつぶすって言ってる。できるだけ悲しくならないように、それでも現実を伝えようとしているつぶやき。
 
旦那の会社の工場がある福島では社員たちが奮闘しているそうだ。
家族を避難させてひとり残り、働くお父さん。
おれはもう子育ても終わってるから逃げねえよ、仕事持ってこいと言う工場長。
遠慮して仕事をまわさないようにしていた旦那はそんな工場長に勇気をもらったようだ。福島に仕事を送るためにいつも以上に営業をかけて仕事を取ってきて、おかげでものすごく忙しくて、帰宅がとても遅い。
そんな彼を誇らしく思う私がいて、ちゃんと夕御飯を作って迎えたりしている。
会社を辞めた社員もいるそうだ。工場は福島から動けない。それに納得できなかったり、どうしても都合がつかなかった人。自分の健康を守らなくてはいけなかった若い社員。
きれいごとだけじゃない。福島にだって、避難しない奴はバカだって言う人もいる。そうじゃない人もいる。それだけのことなのだ。
みんな、自分のできる範囲でできる限り最善の選択をしているんだ。
 
あれからもうすぐ4カ月。
あの日に気付いたのは、この平和はずっと続くわけじゃなかったんだということ。
それがあのとき失ったたくさんのものの代わりに得ることのできた唯一のことだ。
これから日本はどうなるだろう。
どうなってもいい。どうなろうと、私はこの国とこの国の人々が好きだ。
だから、大好きなこの国のために自分ができることをやり続けて、笑って生きてやる。

その先に見える未来がどんなものでも。



 
勇気をくれたたくさんの人たちに感謝をこめて
2011月7月8日 Dropout Devil 拝



 
朝の6時半に寝て、目が覚めたら夜の8時だった。14時間近く眠り続けていたらしい。
起きたら旦那の後輩は帰っていて、旦那がひとりでテレビを見ていた。
昨日のことを話し合う。
心配されていないみたいでとても悲しかったこと。こんなときにあんな言い方しかできないなら、夫婦ではいられないよなんて話すらした。
旦那の言うこともわかった。確かに会社にいた方が安全だったと思う。
でも旦那も飲酒すべきではなかった。お互い反省して、今後どうするかも話しながらとりあえずの耐震対策をした。
 
薄型テレビを棚に固定する。
外に出てた食器類は全部棚にしまって、棚をガムテープでとめる。
ちなみに、我が家に被害はなかった。旦那によると、少し上に置いてた雑貨類が床に落ちてた程度だったらしい。
 
節電、という話が出ていて、あったかくしてエアコンを消す。
もちろん寒かったけど、前日のタクシー待ちの時に比べたら天国みたいなものだと思っていた。
ひとり暮らしの時に思い立って買っていた非常用袋を出して中身を確認したりもした。
 
旦那がテレビで震災の情報を見ている横で、私はtwitterのタイムラインにはりついていた。
私のタイムラインにはほとんどデマは流れてこなかった。
入ってきたデマはfacebookからで(しかも母親から)、でも「そんなわけないだろう」とすぐ判断できるレベルのものだったし、振り回されなかった方だったと思う。
結局、twitterは「どんな人をフォローしているか」でどんなツールになるかが決まるのだと思った。
 
私のタイムラインにいるみんなは、必死で誰かを励ましてた。現地の人たちに役立つ情報を伝えてた。落ち着け、と呼びかけてた。募金はここからがいいよ、と提案してもいた。
いてもたってもいられなくて、私もその時すでに立ち上がっていたYahooやTポイントから募金。
少しずつ現地からの声も入りだしていて、胸が痛む。
それでも「日本人はすごいよ」という声がたくさんあって、それが嬉しくて誇らしくて。
前に動画にしたけど、その中に入れられなかったものをここに載せておこうと思う。
 
 
私も何かを伝えたくて、このブログを書いた。少しでもこの日のことを伝えられたら、と思った。
 
土曜日はそうして過ぎて、日曜日は少し食べ物を買って、月曜日はいつも通り出社しようとした。
電力を抑えた都市機能は電車を満足に走らせることができず、中央線の駅は人があふれて入れなかった。
ようやく乗れた電車も、当然ながらものすごい混雑。もみくちゃになって汗だくになる。これが夏じゃなくてよかった、なんて思いながら、携帯でtwitterを見る。
電車混雑してるけど頑張ろうって声。負けないよ、という声に、私自身ものすごくはげまされていたように思う。
あの時、twitterはじめてて良かったって思ったんだ。はじめて数日しかたってなかったからなおさら。

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続きます。
 

 
ようやく目的の駅に着き、少しの達成感とともに駅前に出た。
当然だが、暗い。少し不安になる。
いやいやいや、「バスは走ってる」という情報をあてにしてここまで来たのだ!大丈夫なはずだ!!とまわりを見まわすと、バスなんて1台も止まってなかった。
・・・マジでか?
でもよく考えたら2時半だもんなー、バス終わっちゃったのかな。しょーがないなーとあきらめに似た気持ちになる。
そんな暗い駅ターミナルの中、人が並んでいる一角が。
どうやらタクシー乗り場。
しかしながらものすごい行列。100人くらい並んでるのではないだろうか・・・。
 
さすがに萎えて、とりあえず旦那に電話しようと思った。
今思えば、電話したって迎えに来れないからどうしようもないんだけど(なんせ飲酒してるからね)、とにかく愚痴でも言いたかったのだと思う。
携帯の電池をもたせるため、すぐそこにあった公衆電話を使う。
電話をしたら、なぜか不機嫌な旦那。
「なんで帰ってきたの?」とか言われる。ええええーーーー。
どうやら家に後輩(男)を連れこんでるようで、彼がそばにいるからってかっこつけてるようだ。そんな状態で会話しても腹が立つだけなので、切る。
 
家までは5kmだから、歩くと1時間くらいの距離。
1時間なんて余裕だし、災害用にと会社に置いてあったスニーカーはいてきたし(正しくは防災訓練用なんだけど)歩こうか、と思う。でも同期との約束を思い出す。夜遅いから歩いて帰らない、という約束。
twitterのタイムラインにも「夜は危ないから気をつけろ」が流れてきてたし、おとなしく行列に並んでタクシーを待つことにした。
 
ものすごい人数。ゆっくりしか進まないし、どんどん寒くなってくる。
後ろに並んでいる人が、誰かに電話して迎えに来てもらってる。
それがうらやましくて、自分の旦那は来てくれないことに怒りを覚えていた。
 
確かに会社にいた方が安全だったかもしれないけど、なんで帰ってきたのかとか言われたらへこむわー。もうちょっと心配しろよー。
いや、心配してるかもしれないけどちゃんと口に出せよー。後輩いるからってとんがってんじゃねーよー。こーゆーときにそれが言えない旦那なんてひくわー。
つーかなに酒とか飲んでんだよ。でかい余震来たらどうすんだよ。飯だけ食え、飯だけ。
 
などと、自分が「ちょっとやってみたい!」とか軽いノリで帰路についたことを棚にあげて心の中で罵倒。
とても心細ったんだと思う。
そして悲しかった。
 
思わずさっき別れた同期にメールする。「やっぱり家に泊めてもらえばよかった」と。
すごい深夜なのに愚痴らずにいられなかった。しかし彼女は余震におびえて眠れないようで、お互い心の隙間を埋め合うようにメールをやり取りする。
彼女の彼氏もカラオケに行ったらしく、「ほんとなんなんだよあいつら…」とお互いのパートナーに対して憤っていた。
それでも友人と気持ちを共有できるだけでかなり心は軽くなる。そうやって時間が経った。
 
ゆっくりゆっくり、列は進む。
パラパラとタクシーが来て、列の人たちがひとりずつ1台に乗る。その様子を眺めながら、同じ方面で乗りあえばいいのになぁと思う。でも何も言うことなく待っていた。自分の番が来たら勇気を出して声かけてまわりと一緒に乗ろう、なんて思ってた。
途中、誰かを迎えに来た車から降りてきたマダムが、「年配の方で○○駅の方、乗って行きませんか?」と列に声をかけてくれた。3~4人名乗り出たおばちゃんたちがお言葉に甘えて乗っていく。
随分列が進んだ頃、自分の番が来たお姉さんが「○○方面の方いませんかー?運転手さんが同乗した方がいいってー!」と声をかけてくれて、何人か同乗をはじめる。
このあたりで、人々は隣の人と話し始めた。
寒いねー、どこに帰るの?会社からずっと歩いて帰ってきたんですよー。僕、もう携帯の充電ないです。ほんとJRなってないよね、なんて会話がまわりから聞こえてくる。
 
かくいう私も話していた。後ろに並んでた眼鏡男子と。
彼はすっげー痩せてて体脂肪少なめなのにコートも持ってなくて、リアルにガクガクブルブル震えていた。
あまりに寒そうなんで思わず「寒そうですね、大丈夫ですか?」と話しかけてみたら、今日は昼のうちに帰れると思ってたからコートを持って来なかった、帰ろうとしたら地震で電車止まった、と話してくれた。
私はダウンコート&長ズボン&スニーカーだったんだけど、それでも寒いと感じるレベル。そりゃ寒いよねその格好だと。
 
人々が話し始めて、同乗する人が増えて行く。私の前の5~6人の集団はもうずっとむしろ楽しそうに話していて、3人・3人のグループに分かれて同乗しようと決めていた。
なんかもう、微笑ましい。
彼らの番が来て、予定通り分乗して去っていく間際、私にも「お先に失礼しますねー!」と笑顔で声をかけてくれた。嬉しい。
次は私の番!という時になって、さっきの眼鏡男子にどの辺行くのか聞いてみると、違う方向。他にいませんかー、と後ろに聞いてみると、2人が同じ駅の住人だった。一緒に乗ることに決める。
よかったよかった、と満足してたら、躊躇してたおじさんが「あの・・・もう一人いいですか?」と名乗り出て、もちろんですよ!とパーティに加わることに。これで3人+私。
ほんとこれだけのことなんだけど、少しでも人の役に立てたような気がして少し嬉しかった。
 
そんなことしてたら、どこかのお兄さんが「バイクでよかったら送りますけど、どなたかいらっしゃいますかー?」と列に声をかけてくれた。
それだけを言いにわざわざ来てくれたんだと思う。
でも、皆さんバイクは躊躇しているようだった。年配の方も多かったし、何より寒かったし。私はもう次がタクシーだったから名乗り出なかったけど、あと20分早かったらたぶん頼んでた。
なかなか名乗り出る方がいなくてお兄さんも「誰もいないですかね」と苦笑いしてたのだけど、結局どなたか名乗り出たようだった。タクシーが来てしまったから最後まで見守れなかったのだけど。
 
タクシーに乗り込み、運転手さんにいろいろと話を聞く。
一緒に乗った3人はいずれも50代くらいのおじさんで、もう充電がないから家族に連絡できないとか、ワンセグの重要性に気付いたとか、タクシーもはじめから同乗してればよかったよねとか、でもみんなはじめは人見知りしてたんでしょうねとか、JRは情けないとかそんな話をしていた。
一番はじめに降りたおじさんが多めにお金を置いてくれて、最後駅まで行った3人(私含めて)は500円で済んだりして、なんだか助け合ってる感じで心が温まった。
 
ようやく家に帰ったら旦那と後輩がリビングで寝ていた。
せっかくのいい気分を台無しにしないように、怒らないようにしようと思ってたんだけど、ねぼけまなこでやっぱり「なんで帰ってきたの?」と言う旦那。
後輩の手前かっこつけてるのはわかったが、私は腹立つこと言われたらその場で迎え撃つ派。その場で言わないとフェアじゃないと思うから我慢はしない。だからまずは「地震起きたのにお酒飲むってのはどういうことかな?」と超冷静な正論で苦言を呈した。我ながら可愛くないし感じ悪い。
巻き込まれた後輩はしょんぼりしてた。先輩の嫁(しかも初対面)に怒られるなんてそうない経験だろう。旦那を送ってくれたのに悪いことしたなとは思うけど、まぁいいや。
 
とりあえずそれだけ言って、PC立ち上げて帰宅の報告ツイートをして、お風呂入って倒れるように寝た。
 



 
22時ごろ、私鉄や地下鉄が動き始めた。
すごい。動いたことにびっくりする。
銀座線沿線に住む仲のいい同期が「帰れないなら泊まりに来る?」と言ってくれる。ありがたい。
動いてる電車を使えば家から5kmくらいまではいける。旦那が車だろうから迎えに来てくれれば帰れる、と思って何度か電話。
22:40、ようやくつながった!!と喜び、迎えに来てくれるかと聞いたら後輩と飲んでやがった。
何してんだおまえwww運転できないじゃないかwwwwwwwwww
 
仕方ないので旦那に助けてもらうのはあきらめて情報収集。どうやらバスも出てるようだ。
しかし長い道のりになる。
同期の家に行くか、会社に泊まるか、帰るか。結構まじめに悩む。
が、なんか妙なテンションになっている私。
 
「せっかくだからこの状況で帰ってみるか…」
「二度と経験できないだろうし、帰宅困難者満喫するか…」
「つーかぶっちゃけやってみたい!!」
 
という不純というかなんというか今思えばお前バカじゃねーの?と思うほどの軽いノリで、家に帰ることに決めた。
意を決して高層階から階段で降りる。
下りなので大して息が上がったりはしないが、日頃運動不足の身。明日は筋肉痛だろうなと思う。
たまに上ってくる人とすれ違う。
いつもは無言で通り過ぎるところだが、「お疲れ様ですー」「気をつけて!」と声をかける。息を切らしながら「ありがとうございます」と答えてくれる彼ら。
10階までおりたところで、少し前を歩いてた見知らぬ人が待っててくれて「ここからエレベーター動いてるみたいですよー」と教えてくれた。優しさに涙。
お礼を言うと、彼は「いや僕も教えてもらったんで」とその前にいる人を指した。そこから彼らとともにエレベーターで降りる。
エレベーターの中は4人くらいだったのだが、「何階から降りてきたんですか?」「40階ですー」「うわー、それ聞くだけで気持ち悪くなる」なんて会話をした。
もちろん、全然知らない人。普段は知らない人と話したりなどしないのに、なぜだろう、誰からともなく声をかけ合っていた。

1階に到着し、「泊まる?」と聞いてくれた同期と落ち合い、私が持参した路線図とアナウンスされる運行状況を聞いてそれぞれ帰るルートを確認する。
その時銀座線は止まっていたのだけど、彼女は他の路線でもなんとか帰れるとのこと。私もバスが動いていることを信じて自宅に向かうよ、と告げる。
夜遅いから歩いて帰らないようにしよう、とお互い確かめ合い、駅で別れた。ちょうど24:00くらいだった。
 
帰宅は予想以上に困難だった。
丸ノ内線は乗るのを躊躇するほどに混雑していて、並んでいる列がほんの少しずつしか進まない。ひとつのドアあたり7人くらいずつしか乗れない。
時間がかかるし、ひとりなので待ってる間ヒマである。
まわりの人たちの話し声に耳を傾けると、少し興奮気味にあの瞬間から今までの自分の行動を話したりしている。テンションが高いと言っていい。奇妙な興奮状態の中、人々はきちんと整列して順番を待っていた。

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電車を待つ間、会社を出る前に満タンに充電してきた携帯電話を取り出して実家の母や妹たちにメールした。妹たちは神奈川在住なので停電が心配。
帰るか迷っている友人に各路線の状況を教えたり、混雑状況をfacebookで共有したり。
ドコモの電波は思いのほかつながってくれた。たくさんの人が使っているせいで当然つながりにくくはあるのだけど、なんとかつながっていた。メールも送れた。あまり占有しないように少ししか試さなかったのもあるかもしれないけど、本当にすごいことだと思う。

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結局4本ほど見送って、5本目の電車にようやく乗ることができた。
もみくちゃになって汗だくになる。
これが夏じゃなくてよかったと思う。
何回か乗り換えて、その乗り換えのたびにあちこちで混雑、行列。必死に誘導する駅員さん。座り込む人々。
普段なら15分で着く距離を1時間近くかけて進む。
この時私の心にあったのは地下鉄と私鉄への感謝だった。そして「JR仕事しろ!」と思っていた。
今ならJRが動けなかった理由もわかる。地下鉄と私鉄はエリアが狭いから安全確認が早く済むし、東北とつながってないから動かせたのだ。そして彼らは、その利を生かしてJRが動けなかった分をカバーしてくれたのだ。今ならそれがわかる。
でも、あのときはちょっと怒ってた。自分が帰れないからって怒ってた。
「今日は動きません!(キリッ」じゃねーよ、なに努力もしないでそんな早く復旧あきらめてんだよ、と。
まったく、今思えば余裕のないことだ。
早くそれを公表したから駅に人があふれずに済んだ(というかマシだった)のかもしれない。人々は早めにあきらめることができて、会社や避難場所に留まれたのかもしれない。今ならそれがわかるのに。
 
そんなこんなでもみくちゃになりながらも、ようやく自宅から5kmの駅に着いた。
夜中の2時半を過ぎていた。
 
安否確認名簿を作っている隣で流れ続けているニュース。
どのチャンネルにしてもニュース。あのテレビ東京ですらニュース。いつか2ちゃんで見た「テレビ東京がアニメ放送を中止してニュース流したら日本が終わる」という冗談が現実になってることに戦慄を覚える。
そして赤く染まったままの日本地図の輪郭。
いつのまにか津波警報じゃなくて「大津波警報」になっている。
その津波が綺麗に整備された田畑を飲み込んでいく。道を走る車たちに襲いかかる。見ていられない。
映像のすさまじさに呆然としていると、隣にいた男気あふれる部長が私に言った。

「実家が東北の社員、何人いる?家族は大丈夫なのか、こんなの見てたら心配だろう…家族の安否確認も早くやりなさい」

そうだ、ボーっとしてる場合じゃない。
その声に我に返って安否確認名簿を埋める作業に戻る。
160人の中に、東北出身者がひとり。あの瞬間からずっと実家に電話をかけ続けている。
しかし当然のようにつながらない。
他に、奥さんの実家が東北の人が2人。こちらは奥さんが連絡を取る役目を担っているようだ。
自宅や家族への連絡は私が安否確認をしているうちにほとんど終わっていて、みんな特に問題ないことを確認していた。

で、ここで気付く。私、家族に安否確認してない!(笑)
なんだよみんな、いつのまに!てゆーか私てんぱりすぎだろ、と思いながら携帯電話を手に取るとメールが1通。旦那から。
「おれ大丈夫ー。そっちも大丈夫かな?」という簡潔なもの。時間を見ると結構早い。だからちゃんとメール届いたのか、あいつやるな…と思いながら「大丈夫!帰れるかが微妙!」と返信。いつ届くかはわからないけど、夜には届くだろう。
実家の母や妹たちにはどうしようかなー、としばし考えて、メールするのをやめた。どうせ今は届かない。夜落ち着いてからの方がいい。
かわりに、災害伝言板に登録。
家族に災害伝言板の使い方をちゃんと教えておけばよかった、と少し後悔する。

安否確認が少しおちついて、作業をしながら耳に入ってきていた「原発がやばい」の声にようやく追いついた。
15時頃に社長からの召集で緊急会議に出向いた上司たちが、何度か戻ってきて指示を出していた。
はじめは被害状況の確認。
15分ほどして電力の問題にぶち当たる。
電気が止まるとサービスが止まる。今インフラを止めたらさらに被害は拡大する。止めるわけにはいかない。
一気に仕事モードに入る社員たち。
いつもは酒飲んで管巻いてカラオケ行ったらピンクレディーとか乱舞してる彼らの仕事スイッチが入る。

原発の前にまず神奈川が停電していることが大問題になった。
神奈川のお客様のサービスを守るために何ができるか。東北をどうやって助けるか。ボスから下っ端まで駆け回っている。
いつもは我が部に足を運んだりしない重役の方々が降りてくる。
ありえないほどの緊迫したムードに、今日は帰れないことを覚悟した彼ら。
そして、震災のため通常業務が止まってしまった他の社員たちはテレビに釘付け。
「JRは一日動きません」と情報がテレビのテロップに流れて、「あーこりゃ帰れないわー」とこちらも帰宅をあきらめたりしていた。
何度も来た余震でビルは大きく揺れ、地震酔いになる人も多数。
その間私は、寝袋用意したり麦茶作ったり夜食確保したり、働く人達用の雑務に追われていた。

18時。我が社の定時時間が来る。家が近くて徒歩で帰宅できる人たちが意を決して帰りはじめる。
19時。総務部から「非常用食品配っていいよ」という指示が出る。
正直に言うと、このくらいからちょっと非日常を楽しんでしまっていたかもしれない。
わーい、とうちの部の分をみんなで取りに行き、運んで分配。缶に入ったビスケットと栗ごもく御飯。
ビスケットはおいしい。
栗ごもく御飯は、「…食べれる!」って感じ。
それでもエレベーターの止まった高層ビルにいる私たちにはありがたかった。コンビニに行くこともできなかったから。

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配り終わったあたりで、東北に実家がある社員から「親父と話せました」という報告が入った。
あああああーーーーよかった!!!マジでよかった!!
みんなで胸をなでおろす。
そしてようやく、私の仕事はひと段落した。
ネットを見る時間ができた。
非常食を食べながら、別のフロアにいる同期から飛んできていたメールにレスを返す。21:49。
「なんかやることあるなら手伝うよ!」と、じっとしていられない様子。
しかし私の仕事は落ち着いてしまったし、仕事であたふたしているチームにまざっても混乱するだけだし、彼らのためにできることは「呼ばれたときに支援できるよう待つ」ことだけ。
仕事がある社員は超いそがしく、仕事のない社員はネットやテレビに釘付けで情報を集める。
しばらくそんな時間が過ぎた。

たくさんのメールに返信して、ネットで情報収集。
ここではじめて震災後のつぶやきをした。
ちょうど会社を休んでいた後輩から「無事でよかった!」というリプライが飛んできて、彼女の安否も確認。家でひとりとか心細かっただろうな、と思う。
東京タワーのアンテナが曲がった、と聞いて、窓のそばから見てみる。
暗くてあんまりわからない。
同じ窓から下を眺めると、車道が渋滞のテールランプで真っ赤に染まっていた。

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続きます。


 
あの日から3ヶ月。
東京は少し暗くはなったものの存外普通で、まるであの日がなかったみたいに思うことが、ある。
そしてそれがとても怖い。
忘れてはいけない、そう思うのに。
人は忘れるものだけど。忘れることで、慣れることで精神のバランスをとって、立ち直っていくものなのだとはわかっていても、忘れてはいけないと私の中で警報が鳴る。
だから、2011年3月11日の自分を記録に残しておきたいと思う。
全部忘れてしまう前に。
__

あの日は14時半から社内打ち合わせが入っていた。
もうすぐ異動だと浮かれる上司を揶揄しながら引継ぎをしているときにビルが大きく揺れたのだ。

はじめは「あ、地震だー」くらいだった。
それが徐々に大きく揺れ、あわてた私はまずは自席へ向かった。状況を把握するために自席の近くにあるテレビをつけようと思ったのだ。
うちの会社はインフラ系。うちの部は技術系・縁の下の力持ち部門。そして、私の仕事はこの部署の統括。やばい、設備止まったらやばい、お客様影響が出るかも、そんなことを思った。だから情報を得なくては、と。
でも、テレビはつけられなかった。近くまで行ったところで最大の揺れが来て、立っていられなくなった。座り込んで揺れがおさまるのを待つことしかできなかった。

どれくらい時間がたったのかはよくわからない。
たぶん、数分だったように思う。
おさまってようやくつけたテレビには、最大震度7のテロップが出ていた。
津波警報で日本地図の輪郭が赤く染まる。

大きい地震だ。でも震源地は東京ではない。直下型ではない、都市機能が壊滅ってことはきっとない、そう判断して、立ち上がった。
私の仕事はこの部署の統括。
まずは社員の安全確認をしなくては、と。
時計を見るとちょうど15時だった。

みんな大丈夫ですか、と、上司と一緒に部署を歩いて声をかける。
天井の一部が落ちていた。
書棚の扉は全部開いて、整理されたファイルが外に飛び出している。
書棚には鍵をかけよう、落ちやすいものは中にしまおう、誰からともなく声をかけ合って自然に片づけをする我が部の社員たち。
大きな余震に備えて出入り口の扉は開け放たれ、扉が開いたままの状態のときに鳴る警告音が響く。
ビルがギシギシときしむ。

私は各課長たちに部下の安否確認をお願いしてまわり、名簿でひとりひとりチェックしていった。
外出している社員や、夜勤明けで帰った社員がたくさんいる。
東京でも死者が出ているというニュースを横目に、大丈夫だよね、きっと無事だよね、と祈るように思いながら、ひとりひとり。

その中で、どうしてもどこに行ったかわからない女子がひとり。
地震の前から席に居なかったんだけど、打ち合わせや外出の予定もない。
トイレや近くの部にいないか確認する。いない。
すごい心配。不安定な気持ちの中で、駆け回る。

彼女の上司が手分けして彼女を探す中、今度は社員の帰宅経路の確認と家族の安否確認に追われる。
最近は個人情報の関連で各社員の自宅の場所を記した名簿がないのだけど、あえてそれを作った。それぞれの通勤経路、交通手段。そして、自宅・実家の場所、破損状況。手分けしてその情報を埋めていく。
それに取り掛かってしばらくして、居なかった彼女が見つかったという連絡が入った。
ちょうど1階のコンビニに買い物に行っていたのだという。
エレベーターが止まった巨大ビル。彼女の上司と同僚が2人で1階まで彼女を迎えに行き、一緒に階段であがってきた。じつに40階近く。
これで、全員。160人全員無事だった。
汗だくの3人の顔を見て心底ホッとしながら時計を見ると、16時になっていた。

続きます。


 
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