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プロフィール
HN:
Dropout Devil(でびお)
自己紹介:
いかつい顔面を持つ31歳悪魔系会社員。
間違っても「小悪魔系」などではございません。

脱サラしてバーテンダーになるのが夢。
Bar開業までの日々をつづっていましたが、我慢できずBAR ARK ROYALの店長として1日営業をしたりしてます。
2012年7月に第一子を出産。子育て後に復帰します。
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出産体験記の続きです。
 
陣痛の間、痛みが消えるたびに「エンドロフィン出てるから大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせ、痛みが来たら「子供も頑張ってるんだからお前も頑張れ自分!」などと叱咤し、母と一緒にラマーズ法で痛みを逃したり、助産師さんにソフロロジーの呼吸の誘導をしてもらったりしながら2時間ほど。
その間、想定外の嘔吐が二度。
19時頃会社から駆けつけた旦那が母と話している様を横で聞きながら、彼に声をかけることすら出来ず。
マッサージ役を母と交代してくれた旦那に言ったセリフは「もっと強く押して!!」のみ。
おつかれーとか会社どうだったー?とか、無理。そんなの思い浮かびもしなかった。
 
この間ずっとデータ取りされながらだったのですが、なんかデータがうまく取れないなーと助産師さん。
うまく取れないせいで部屋に鳴り響くエラーの電子音。
うんこ出そうな感覚が来て、それを告げると「たぶんそうじゃないと思う」とスーパークールに言い放つ助産師さん。
違うんだ、そういう感覚が来るってことはそろそろ降りてきてるってことだから子宮口見ていただけませんかと思ったけど痛みで反論できない私。
体勢を変えてくれと何度か寝返りを打つも、途中から「骨盤割られる痛み」も来ていて、もうデータ取りとかいいんで子宮口開いてないか見ていただけませんかと思いながらもやっぱり痛みでそれを告げられない私。
しばらくするともう足を閉じているのもつらくなり、ずっと横向きだった体が自然に仰向けになって足も閉じられなくなり、分娩台の上と同じようなスタイルになったところで「このまま仰向けで我慢して!」とこの期に及んでまだデータ取りをしようとする助産師さん。嗚呼、スーパークール。
 
これでようやくデータがきちんと取れたのか子宮口を見てくれて、そしたら「あれ?!もう頭が見えてる!」と助産師さん。
ほら!!だから言ったじゃん!!と思う私。(※言ってません)
「そんな気がしてました~」と彼女に言うと、スーパークールな彼女がちょっと笑ってた。そうだったんだーとか言いながら。くそう、プロは冷静だぜ。
 
ぐったりしながら陣痛の合間に車椅子へ移動、ゴロゴロと分娩室へ。
この時たぶん20時になるちょっと前。
「たぶんあと数時間かかるから、一度家に帰って着替えてきたら?」と母が旦那に指示出ししていたのだけど、タッチの差で引き止めてそのまま立ち会いへ!!というドタバタな流れに。
いや、ほんと、マジで帰る前でよかった。
 
とうとう上がった分娩台、しかしすぐいきんでいいのかと思いきやそうでもない。
分娩台に足を固定されたり、大出血したとき用の点滴管を入れられたり、その点滴の針入れる助産師さんが失敗して2回刺されたり、「体やわらかいですねー!」とスーパークール助産師さんに言われたり、「すいません喉乾いたんですけど」と申告したりしたのを今でも明確に覚えてる。
準備ができたら「じゃあ旦那さん呼んでー」とスーパークールに言う助産師さん。
旦那がポカリを持ってきてくれて、ごくごく飲んで一息。
「じゃ、破水しまーす」とスーパークールに言う助産師さんの声で何かが切られ(痛くない)、なんか生温かいものが出た感触があってなんだ破水って分娩台ですることもあるのかと思った。
 
そしてとうとう「じゃあ、次の陣痛が来たら大きく吸って、吐いて、息止めていきんで下さい」という指示が!
おお来た、ついにこの時が来た・・・!!と思う私。
声を出さずにいきまないといけない、息は止める、というのが頭にはあったのに出る、声。超すごい声。
こうしてまとめていて思い出すのは「陣痛時のお約束」。
 
【陣痛時のお約束】
・旦那さんやスタッフを気遣ってるうちは産まれません。 
・旦那さんを罵倒しつくして力尽きた頃に産まれます。 
・何を叫んでも私たち(スタッフ)は覚えてないから大丈夫。 
・お産は自然の摂理なので、獣にならないと産めません。 
・産まれるころにはいつもの奥さんはいません。 
・旦那さんたちは覚悟しておいてください。 
 
これ、2ちゃんねるのスレッドをまとめたサイトからの抜粋です。
あのね、マジでこのとおり。
ほんとに野生に戻ります。
分娩台の上に上がっていきむとき、声出そうと思ってないのにマキシマムザホルモン並のデス声出たもん。
顔も竹内力のようになっていたはず。
ありゃー旦那以外には見せられんわ。
旦那にだって見られるの嫌がる女子いると思うわ。
 
(面白いから読むといいです。おすすめ)
 
2回ほどいきんだところでスーパークール助産師さんに「うまいうまい!!」とほめられて勇気りんりんになる私。
彼女が「酸素が足りなくなるといけないから酸素の管入れます。たくさん吸って赤ちゃんに酸素を送って下さい」と言って鼻にチューブを装着。
これ、ほんと楽になる感覚だった。酸素って大事!!と思った瞬間だった。
その後2回ほどいきみ、「次で出します。切開しますね」とさらっと言われる。
切開はその後が超痛いからやめたほうがいいかもと母に言われていたのですが、もうその場ではそんなことより早く産ませてくれと思って何も言わなかった私。
助産師さんに呼ばれた先生がいきむのに合わせてプチッと切ってくれて、ここでようやく息子誕生!!でした。
 
その瞬間はほんとに、ずっと出ていなかったでっかいうんこが出た時のようなすっきり感でした。
赤子の泣く声に感動して泣くなんてことはなく、あー泣いてる、ちゃんと泣いてる、と思ったのと、どうなってんだろう下半身、という心配と、終わったーなんかすごかったーという達成感。そして、「ちゃんと健康な赤ちゃんだっただろうか」「つーかほんとに男の子だったんだろうか」という疑惑。
検診で何度か女の子ですねと言われていて、一度だけ先生が自信満々に男の子ですと言ってくれた後はまた股間が見えずに「前男の子って言った?じゃあそうなんだろうね」とか言われていたので生まれたら女の子だったオチがあるのではないかと疑っていたのです。
「20時35分、男の子です」という助産師さんの声が聞こえてようやく男の子だったかと確信してホッとした。
(男の子服しか買ってなかったからね)
 
そのまま息子は隣の部屋で計測とか洗浄とかされ、旦那はそれを見守り、写真撮ったり健康な赤ちゃんであるか確認してくれたりしてました。
私は産後処理。
胎盤を出される。痛くない。
切ったところを縫われる。これもまぁ聞いてたよりは痛くない。
それより卵膜とやらを取るためにぐりぐりされたほうが痛かった。あいたたたたた、と声出したくらい。
その後の塗った傷口で座ることやおっぱいマッサージとかも痛くて、「クライマックスはあそこじゃなかったのか…!!」と思った産後ではありました。
 
産まれてきた瞬間はスッキリ感が上回って感動とかそういう感じはしなかったんだけど、その後洗われて服着た息子を抱かせてもらったとき「お腹に入ってたのは君でしたか・・・!」「不思議だ、命って不思議だ」と思いました。
いのちってどこから来るんだろうね。ほんと。
 
純粋に愛しい、と思ったのは夜30分ほど添い寝させてもらった時でした。
なんかふやけた生っぽい匂いがして、もしかしてこれ羊水の匂いなんじゃ?!と思った。
生まれてすぐはふやけてた指が普通になってて、あと爪伸びてて切ってあげなくてはと思った。
ちっちゃすぎてかわいくて、ああよく来たね、産まれてよかったね、と思ったのですよ。
 
こうして振り返ると、大変だったけど面白かったって感じです。は我ながらよく頑張ったと自分を褒めてあげたいくらいのもんでしたね。ドヤ顔で語りたくなる感じ。
Twitterで「#陣痛なう」タグを使ってつぶやきをしようと画策しておりましたが、想像以上にお産の進みが早くて大してつぶやくこともできなかったのが唯一心残りではあります。
難産の友人の体験談を聞いていたので、「まだこんなことでは産まれまい」とたかをくくっていたのですねー。
 
朝6時に痛みで目が覚めてから14時間と少し。
安産でも痛いものは痛い、でもよかった無事に終わった、なんかすごい仕事をした気がする、な出産でした。



ものごごろついてないのに何かを約束させられてる息子。
親って勝手だね!


 
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