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プロフィール
HN:
Dropout Devil(でびお)
自己紹介:
いかつい顔面を持つ31歳悪魔系会社員。
間違っても「小悪魔系」などではございません。

脱サラしてバーテンダーになるのが夢。
Bar開業までの日々をつづっていましたが、我慢できずBAR ARK ROYALの店長として1日営業をしたりしてます。
2012年7月に第一子を出産。子育て後に復帰します。
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Dropout devil's open business Diary
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旅の予定が決まりましてね。
9月12日に成田を出発して9月22日にバルセロナを経つまでの10日間、ものすごい移動距離の股旅です。
ロンドンに2泊、シェリー酒の村ヘレス・デ・ラ・フロンテーラに1泊、マラガに2泊しつつ白い村フリヒリアナを見て、グラナダで2泊してその後夜行列車でバルセロナへ⇒2泊して帰路へ。
すげー移動距離ですよ。えらいことですよ。あまりに行きたいところが多すぎてスコッチウィスキーの里はあきらめましたが悔いはないですよ。

で、気合入れすぎて本買いすぎたわけです。

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イギリス関連書籍たち。
左から、パブ本、ロンドングルメ本、スコッチウィスキー本。

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観光エッセイ本、歴史本、大英博物館本。
今歴史本読んでます。これがなかなかおもしろい。イギリスの歴史って血なまぐさいのですね…フランスも然りですが。

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こちらはスペイン関連書籍。
といっても、アンダルシア地方に片寄ったセレクトです。シェリー酒の村とかマラガ、グラナダあたりがおもしろい。イスラム文化でとてもエキゾチック。闘牛もフラメンコもこの地方の名産らしく。楽しみ。
しかし、おかげでバルセロナが手薄ですよ。これでいいんでしょうか、ガウディ先生。

というわけで、今週のお仕事は片付け&引継ぎをしてる感じです。今日職場のいろんな人に「今週末からいないので」と何回言ったことか。
みんなが固まる反応が、ちょっとおもしろくなってきましたよ。
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夏の旅行決めました。イギリス、スペイン10日間の旅!!
イギリスはロンドンとスコットランドに行き、スペインはバルセロナとアンダルシア地方に。ビックベンとサグラダ・ファミリア、スコッチウィスキーとシェリー酒!わーいわーい。
 
ただ、決めたと言っても取ったのは航空券のみ。しかも
 
9月12日11:30成田発 ロンドン着
9月22日16:35バルセロナ発 成田着
 
…これだけ。
 
え?ロンドンからバルセロナはどうするんだって?
まぁ…なんとかなるんじゃないかと思って。
え?ホテルとかどうするんだって?
まぁ…なんとかなるんじゃないかなーと思って。
 
こないだタイで行き当たりばったり旅をしてより図太くなった友人ケロスにつられて、なんか適当な感じで行くこととしました。いーんです、私はスコッチとシェリーが飲めれば。
出店のための仕入れも、できたらいいなぁ。
人がたくさん集まるところはやめよう…って夏のヨーロッパは超観光地だが。

えーと、こないだの続き。
ロンドンの次に行きたいところ、それはスペイン。具体的にはバルセロナ!サグラダ・ファミリア!!
中学生の頃テレビで見てからずっと行きたい場所のひとつだったのだ。ガウディの匠の技を見たい。夜ライトアップされたら超美しいという、その姿も見たい。
せっかく行くのだから闘牛とフラメンコも見たいが、そのふたつはどちらかといえば首都マドリードで根付いている文化らしい。マドリードも行くべきか…と悩んでいるところ。これはお財布しだいですね!

スペインで有名なお酒と言えば、もーなにをおいてもシェリー酒。
私は好きだからよく飲むのだけど、そのとき必ず連れに「シェリー酒ってなんなの?」と聞かれるので「スペインのある地方で作られるワインの一種」と答えております。
正確にはスペインの南の方、アンダルシア地方のヘレスという街周辺で作られる、ワインにさらにアルコールを添加して長持ちするように作られたお酒なのです。ほら、肉を塩漬けにしてベーコンにして長期保存するじゃないですか。あれと同じね。

有名なのはティオペペ。
昔のドラマ「探偵物語」にて主人公の松田優作が飲んでたらしいよ。世代じゃないからわかんないんだけどね。



で、私はワイズドムのアモンティリャードがすき。
1854年に創業して、ナポレオンのスペイン侵攻のときにも壊滅を免れたというワイズドム&ウォルター社が作っている伝統あるシェリー酒。
ナッツっぽいいいにおいがするのだ。

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ボトルに書いてある「クリーム」「アモンティリャード」「フィノ」というのは製法をあらわしてるのですが、製法によって甘口なのか辛口なのかが決まるので味の基準としてよいと思います。
フィノが辛口でアモンティリャードが中辛口、クリームが超甘口。アモンティリャードとクリームの間に「オロロソ」というのがあって、シェリーはフィノ(辛口)かオロロソ(甘口)かで大きく種別されるようにできているのです。

残念ながらマドリードもバルセロナもアンダルシア地方ではないのだけど、その文化に少しでも触れられたらなぁと思います。
フラメンコ見ながらシェリー酒、なんて最高じゃないか。
やりたいことが目の前にありすぎてね。

さて、そろそろ夏の予定を立てる頃。
と言っても私は夏休みを9月に取ろうとしてますが…それは夏か?
ま、なんにしても旅行の行き先を決めないとですよ。この作業が超楽しいんだ。

まず、今一番行きたい都市No.1はロンドン。
私は英国風のかっちりした服や建物が大変好きで、店を出す時の内装は英国風にしようと考えているのだ。お金さえあれば店にアンティークシルバーを置きたいくらい。
山ほど写真を撮って来ようと思う。なんなら仕入れもするよ。

お酒の面では、イギリスはジンとウィスキーが有名。
ジンはオランダ生まれだけど、オランダからウィリアム3世がイギリス国王に即位するのを機にイギリスに伝来。その後根付き、各地に蒸留所が作られました。イングリッシュ・ジンというジャンルがあるほど奥深いのだ。有名どころでは海軍将校たちが愛したというロイヤル・ネイビー御用達のプリマス・ジンがあります。

プリマス・ジンのみなさん。
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あとはスコットランド名産のスコッチ・ウィスキー。特にアイラ島という島にある「ボウモア」という村が、シングルモルトウィスキーの名産地なのです。世界中のウィスキー好きが集まるこの島は観光地でもあります。

こちらがボウモア・ウィスキー。左が30年もの、右が21年もの。
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行きたい場所妄想語りだすと長いので、続きは明日。


ポンヌフからの夕焼け。
右側がコンシェルジュリー(マリー・アントワネットが幽閉されていた昔の牢獄)ですよ。

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こちらもポンヌフからの眺め。
光の中にエッフェル塔が見えますね。とてもきれい。
ところで、ポンヌフは「新しい橋」という意味です。日本語で言うと新橋ですね。なにこの違い。SL広場はどこですか?
 
さて、今日でパリ旅行記は終了です。
なんだか開業ブログではなくて旅行ブログのようになってしまいましたが、今回のパリ紀行で洋酒とフランス文化をくまなく嗅ぎ取って、開業する店のイメージ作りに役立てようと思っています。無駄ではなかったはず。けして。
 
そして、次はロンドンとバルセロナに行きたい。
世界的に有名なパリのバーといえば、ハリーズバー。
ヘミングウェイやシャネル、ガーシュインなどが足しげく通ったこと、サイドカーやブラッディメアリーなどのスタンダードカクテルを生んだ店として有名です。腐ってもバーテンダーになろうとしている身、パリに来たらここに来なくては、ですよ。
 
この店、もともとはニューヨークで営業していたのですが、1923年にハリーさん(Mr.Harry McElhoneとともに移転してきたらしいです。なので、店の名前も正式名は「Harry's New York Bar」。店内にはアメリカンフットボールやバスケットボール、メジャーリーグのペナントがたくさん飾られてます。パリなのに、ニューヨーク。不思議。

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こちらはカウンター。こちらのバーテンダーはバーテンダーコート(シャツの上から着る白いコート、バーテンダー的正装なのです)を着ています。
飲みながら知り合いのバーテンダーさんたちに実況メール(というかただの自慢)を送りました。最近は便利ですね、携帯でなんでもできて。

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いただいた名物のサイドカー。けっこう甘口。アルコール漬けのチェリーが入ってます。あと、温度が日本のものより高い。
飲みながら、昔は氷を保存する技術が発達していなかったことから温度が高かったという話を思い出しました。カクテルの温度は低い(冷たい)方がおいしいものですが、伝統的なバーですのであえて低い温度でレシピを伝えているのかも、と思いました。

帰国後あるバーテンダーさんにその話をすると、日本の製氷技術が高いという理由も考えられるとのこと。
各国の違いを体感できるのも旅の面白さ。これだからやめられないのですよね。
実は私、今回の旅の最終日はひとりで行動していました。
理由は飛行機のチケットを取り間違えたため。一緒に行った女子2人は当初の予定通り1日早く帰国したので、当然ながら最終日はひとりになったのですね。凡ミスですが、実際現地に行ってみると1日多くいれることが大変嬉しく、災い転じて福となした感じです。わっしょい。

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そんなわけで最終日は女子2人とは行けないお酒にまつわる場所に行こうと決めていたので、来てみましたワイン博物館!
写真は博物館の入り口です。めちゃめちゃかわいくないですか?

入るとスペイン人の先客がいて、オーディオガイドを借りていました。日本語版もあるのでは?!と聞いてみると、受付のかわいいパリジェンヌが「NO、ゴメンナサイ」と日本語で。彼女は先客とスペイン語でペラペラとしゃべっていて、私とは英語で受け答え、しかも日本語もいくつか知ってるようでした。すごい!!

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古いボトルも展示されていたり。
今気付いたけど、上の段の左から3番目、このデザイン…ドンペリですよね…。でもドンペリにしては年代が古すぎるような気も。ちゃんと解説読めばよかった。
といっても、全部フランス語だったのでわからないのですがね。多少聞き取れずとも英語のオーディオガイドを借りるべきだったと悔やむばかりです。
というか、日本語版がなかったのが残念。日本人はこーゆー洋酒の博物館にはあまり来ないのかもな、と思いました。

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見終わった後はワインを1杯試飲できるのです。昼間からお酒だなんて超しあわせだなぁと思いながらのんびりしていると、先ほどの受付のお姉さんが「ワインはスキデスカ?」と日本語で話しかけてくれました。

「はい、好きです!」と答えたけど、ワインよりあなたが好きです、と思った。
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ノートルダム大聖堂のステンドグラス。
たまたま聖歌隊が練習中で、生歌を聴きながら見学できました。なんて贅沢。
去年パリに来たときにも見たのに、何度見ても荘厳で美しい。いやいや、君の方がきれいだよ。

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サントシャペルのステンドグラス。
この縦長のステンドグラスの窓がぐるりと建物全体を飾っています。あまりの素晴らしさに脳内でAMAZING GRACEが鳴り響きました。本当にすごすぎます。
サントシャペルはルイ9世の時代に建てられた王宮の礼拝堂。「サントシャペル」の意味も、そのものずばり「聖なる礼拝堂」という意味なのだとか。2階建てで、1階が召使たちの礼拝堂、2階が貴族、王族たちの礼拝堂だったのだそう。

写真は2階のもの。1階はもっとステンドグラスが少なくて比較的質素。それでも柱の造形美が目を引きました。でも柱があるってことは見通しが悪いってことで、これは当時の身分階級が反映されていてとても興味深く思った。とてもヨーロッパらしい。
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ヴェルサイユ宮殿の鏡の回廊。
「今日はヴェルサイユはすごい人ですこと…」とマリー・アントワネットの名台詞を言ってきました。すいません、それがやりたかっただけです。

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似てますが、こちらはオペラ座です。正式名称はオペラ・ガルニエ。
理由はガルニエさんが作ったから。おお、わかりやすい。
 
観光名所に入るときはセキュリティチェックを受けるのですが、当然オペラ座も同様。
前のお客さんにならってカバンを開ける用意をしていると、警備員のお兄さんが「中見セテ下サイ!」と日本語で言ってくれました。まぁ、お上手。
「オカネ入ッテル?」
「うん、入ってる」
「イッパイ入ッテル?」
「ううん、ちょっとだけ!」
「ホントウ?!私はビンボウデス!結婚シテ下サイ!!」
なぜか音の速さでプロポーズされました。お前、日本人にそれ言ったら絶対受けるって知っててやってるだろう。
 
素晴らしき芸人魂に感銘を受けながらも、「Non!」と丁重にお断りいたしました。
貧乏は敵ですよね。いかなるときも。
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2日目からはパリ。
エッフェル塔を下から。

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こちらは夜の顔。
ノートルダム大聖堂とセーヌ川。

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そして、夜ご飯。 フォアグラとロゼワインを一緒に。
はじめはマニュアル通りに赤ワインをオーダーしたのだけど、お店のお兄さん(黒人、イケメン、ソフトマッチョ。好きです!)がおススメのロゼワインがあると言うので試してみた。

とても飲みやすくて、女子3人で飲むにもちょうどいい軽さ。
こってりなフォアグラとの相性も存外によかった。勉強になるなぁ。
やっぱりイケメンの言うことは聞くものですね…ありがとうパリ!!
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